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3月
 18
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, 2008 米Multigon Industries社は、新型の携帯型経頭蓋ドップラー(頭部に超音波発信機をつけて脳の血管や血流を調べる検査:以下TCD)装置「Neurovision™(ニューロビジョン)500PポケットTCD」のハウジングに、SABICイノベーティブプラスチックスのLNP* Faradex*(エルエヌピー・ファラデックス)コンパウンドを採用した。これにより、サッカー場や戦場など事故発生現場において、目に見えない外傷性の脳損傷を発見することができる。LNP Faradexコンパウンドをハウジングに用いたNeurovision™ 500PポケットTCDは、電磁波および無線周波数の干渉(EMI/RFI)に対する高いシールド性能を発揮するため、医師や医療関係者が脳に損傷があるかどうかを現場で容易に見極めることができ、場合によっては早期の診断と治療により、頭部損傷の影響を最小限に抑えることができる。
TCD技術が導入される前は、現場で脳損傷の可能性を判断する手順は厳密なものでなく、問い掛けたり、話し方や瞳孔拡大の確認を行うだけであった。脳損傷の手掛かりも得られず、またCTスキャン診断を受けることもできなかったため、脳に損傷を受けたアスリートや兵士が治療を受けることもなく送り返される可能性があった。Multigon社では、高い精度を備え、持ち運びが容易な診断装置のニーズに応え、携帯型Neurovision 500Pを開発した。同社は、高いEMIシールド機能を持つと共に、同機の普及を促進するためにコストを低く抑え、また軽量化により可搬性を高められるハウジング材料を求めていた。
Neurovision TCDのハウジング材料には、診断結果に影響を及ぼす電磁波および無線周波干渉を防ぐためのEMI/RFIシールド性能が不可欠であった。このため同社では、コストパフォーマンスが高く、軽量な遮蔽ソリューションを求め、SABICイノベーティブプラスチックスに協力を仰いだ。従来のプラスチック材料は、EMI/RFIシールド性能を持たせるため銅を上塗りしていることから価格が高く、また生産性が悪く塗装むらが生じる場合があり、性能に悪影響を与える可能性が高かった。これに対しSABICイノベーティブプラスチックスは、ポリカーボネートにステンレス繊維を配合したLNP Faradex DS 1003 FR HIコンパウンドを提案した。LNP Faradexは、2次加工工程である金属の上塗り作業が不要になることから、製造コストを低減でき、これまでと同等もしくは、より高い遮蔽性能を発揮することができる。
SABICイノベーティブプラスチックスのヘルスケア部門マーケットディレクターであるクレア・フリッソラは、次のようにコメントする。「SABICイノベーティブプラスチックスの革新的な材料ソリューションが、医療産業の診断と臨床における画期的な進歩に貢献できたことを誇りに思います。我々は世界的なリソースと技術の共用、またMultigon社のような顧客と深い関係を築くことで、医療の質を高める業界の努力を支援致します。」
より高い性能を実現すると共に、遮蔽に必要なコストを半減
Neurovision 500PポケットTCDシステムは、TCD診断と患者治療の新たな可能性の拡大に貢献する。小型で携帯性に優れ、高機能で低コストな同機は、どのような状況にも最適な診断ツールとなる。思い通りに片手で操作でき、利便性に優れるため、臨床医は正確かつ効率的に診断を行うことができる。また診断データは、取り外し可能なフラッシュカードに保存され、パーソナルコンピュータに転送することができるため、診断後の処理や報告書の作成に利用できる。さらにNeurovision 500Pは、様々なドップラー・プローブを用いることで経頭蓋、頚動脈、末梢等のドップラー分析にも使用することができる。
LNP Faradex DS 1003 FR HIコンパウンドは、ステンレス繊維を使用しているため、2次加工工程である金属の上塗り作業が不要になり、遮蔽の性能を高めることができる。遮蔽有効性は、40から55db(0.125インチ当たり)である。また、ハロゲン添加剤を使用せずに高い難燃性を実現でき、耐衝撃性も高く、収縮も少ないといった特性を併せ持つ。
SABICイノベーティブプラスチックスの医療産業向け高性能樹脂の詳細については、弊社Webサイト(www.sabic-ip.com)をご参照ください。
Multigon社のNeurovision 500PポケットTCDに関する詳細については、www.multigon.comをご参照ください。
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