最新トレンドに合わせた
自動車デザイン・設計ソリューションを提供


東京,  日本 -- 3月  7 日 , 2008

SABICイノベーティブプラスチックスは、自動車業界の主要素材サプライヤーとして、顧客のビジネスの成功を支援すべく、緊密な協力関係を構築している。顧客との協力関係における重要な要素の1つとして、毎年、自動車トレンドウォッチプログラム(Auto Trend Watch Program)を実施している。これはSABICイノベーティブブラスチックスが顧客と共有する自動車業界における洞察や市場調査、最新の自動車デザイントレンドに関する専門知識がベースとなっている。現在のデザイントレンドとしては、機能性を高めた複雑な曲面を持つグレージング(樹脂ガラス)、白色および高光沢な黒色のエクステリアパーツ、また高機能で包み込むような形状をしたラップアラウンドスタイルの自動車ボディーパネル(外板パネル)が挙げられる。

 

SABICイノベーティブプラスチックスの自動車デザインチームは、個々の顧客に対して、最新のデザイントレンドとそれを可能にする新しい素材テクノロジーに関する提案活動を実施している。ジュネーブ、東京、デトロイトなどの主だった自動車ショーにおける実地調査、デザインに関する実務経験、OEMメーカーやデザイナーとの意見交換、会議や文献およびメディアの継続的なモニターといった数多くのソースから得た情報に基づき、SABICイノベーティブプラスチックスでは、将来の自動車デザインに関する独自の視点を提供している。

 

SABICイノベーティブプラスチックスの主席自動車デザイナーであるヘールト・ヤン・シェレケンスは次のようにコメントする。「当社では、お客様に自動車市場や将来の自動車デザインに関する様々な考え方を提示すると共に、こうしたトレンドに関する討論の場を提供し思考を促すようなディスカッションを実施しています。当社は、長年にわたり培ってきた知識や経験、そしてデザイントレンドに関する特別なアンテナを重視しています。自動車のスタイリングとエンジニアリングに関する広く深い経験や、プラスチック特有の設計課題に関する知識に基づいた当社の提案は、お客様にとって、他に類を見ない、大変価値のあるものとなっています。」

 

主要な自動車デザイントレンドを追求するSABICイノベーティブプラスチックス
近年の自動車デザインにおける重要ポイントは、複雑な曲面を持つグレージングである。今日まで根強く採用されている従来材料の1つであるガラスは、Lexan GLX*ポリカーボネート樹脂などの熱可塑性樹脂に取って代わられつつある。Lexan GLX樹脂を用いることで、パノラマルーフなどガラスがはめ込まれていた車体上部の透明エリアを大幅に軽量化できるだけでなく、3次元のデザインも可能となる。こうしたアプローチにより、美観が高まると共に、グレージング部品に機能性を統合することができる。複雑な曲面を持つグレージングは、1990年代後期から一部の量産車で使用されてきたが、これまではニッチな用途に留まっていた。しかしながら、現在では新しい可能性を導くテクノロジーとして、韓ヒュンダイ社のQarmaQ(カルマック)や米シボレー社のVolt(ボルト)といった斬新なコンセプトモデルで様々に応用されている。複雑な曲面を持つグレージングの応用例としては、スポイラーとライトの機能を統合したテールゲートや、スポーツカーのパノラマルーフに見られる「ダブルバブル(運転席側と助手席側の2か所が盛り上がった形状)」がある。

 

この他にも重要なデザイン用途として、テールランプとテールゲートグレージングの一体化がある。最近発表された量産車やコンセプトカーの多くが、グレージング部品に隣接したテールランプを特徴としている。テールランプユニットには極めて立体的なデザインが施されているのに比べ、従来材料のガラスが用いられているグレージング部品は平面形状であることから、次の開発段階に何が求められているかは容易に想像がつく。ポリカーボネートによるグレージングを使用することで、これら2つのユニットを一体感のある形状とするか、テールゲートの曲面形状を反映したグレージング部品のデザインが可能となる。

 

現在、多くの量産車が、フロントフェンダーに排気孔を設けており、その多くは前輪のアーチとドアの間に位置している。単純な形状の排気孔でも、金属、特にアルミニウムでは加工が難しく、そこにフィン構造などのディテールを一体化することは、いかなる金属でも、あるいは熱硬化性樹脂でも困難であろう。熱可塑性樹脂のフェンダーであれば、こうした複雑な形状に必要なデザインの自由度を提供することができる。ヘッドランプユニットは、かつてのガラスレンズ、熱硬化性樹脂のハウジング、アルミニウムのリフレクターやベゼルは樹脂に置き換えられ、今では完全にエンプラ材料によって構成されており、これらの複雑な構成部品に手を加えることで、エアインテーク機能を持たせることも可能である。

また、従来の素材と、茶や茶褐色などの典型的な色合いに加え、SABICイノベーティブプラスチックスはコンセプトカーのインテリアの傾向として、高光沢で強いコントラストを持つ黒色や白色が効果的に使用されていると考える。こうしたトレンドから、SABICイノベーティブプラスチックスでは、黒色と白色のVisualfx*(ビジュアル・エフエックス)樹脂や、高光沢で静電気防止特性を有したポリカーボネート樹脂を多数開発している。

 

熱可塑性樹脂による設計の自由度と高機能性の融合
シェレケンスは次のように付言する。「デザイナーが現在直面している課題には、コスト低減、軽量化、環境に配慮した設計に加え、革新的なスタイリングとエンジニアリングの実現があります。熱可塑性樹脂を使用することで、広い意味で自由度と機能性を高次元で組み合わせることが可能です。複数のコンポーネントをうまく1つに統合することで、軽量化だけでなく、組み立てコストも低減できます。私たちは、適切な素材を使用することで、材料着色やインモールド加飾技術によって塗装工程を置き換え、環境に配慮した代替ソリューションを提供できると考えています。」

 

自動車デザイナーのさらなる支援のため、SABICイノベーティブプラスチックスは、応用開発の専門家が自動車分野に特有のテクノロジーをはじめとする様々な重要技術の開発を行う研究開発拠点(センター・オブ・エクセレンス)を世界各地に設けている。オランダにあるグレージング・センター・オブ・エクセレンスは、その1例である。


SABICイノベーティブプラスチックスの詳細については、同社のウェブサイト www.sabic-ip.com をご覧ください。
 

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